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内田真礼さん、白戸佑輔さんに聞く!『雀魂』6周年記念楽曲「リーチヒマヒママヨヤキソバ」制作インタビュー

2025年4月25日(金)で『雀魂-じゃんたま-』は6周年を迎えました!

Yostarでは6周年のお祝いの一つとして、記念の特別楽曲を制作。ボーカルには内田真礼さん演じる一姫、作詞/作曲/編曲には白戸佑輔さんをお迎えした「リーチヒマヒママヨヤキソバ」を4月24日(木)に配信開始しました。

今回のYostar Plusでは、内田真礼さんと白戸佑輔さんの特別インタビューを実施。麻雀との出会いや、「リーチヒマヒママヨヤキソバ」の楽曲制作秘話、配信中のダンスチャレンジなどについて聴きました。

終始笑いに溢れていたインタビューをぜひご覧ください。

内田真礼さん

声優 / アーティスト

2009年に声優デビュー。その後数々の作品の主役を務めるほか、2016年2月に東京・中野サンプラザホールで初のワンマンライブ、2017年2月に東京・国立代々木競技場第一体育館で2ndワンマンライブを開催。2019年1月1日には初の東京・日本武道館公演を行った。

『雀魂-じゃんたま-』ではメインキャラクターのひとり、一姫のCVを担当。アニメ『じゃんたまカン!』の主題歌である「カンカン姫姫」のボーカルを担当。

今回の『雀魂-じゃんたま-』6周年の楽曲「リーチヒマヒママヨヤキソバ」でもボーカルを担当し、麻雀用語を駆使したラップも披露している。

白戸佑輔さん

作詞/作曲/編曲

2007年に作家活動を開始。ピアノ、ストリングスを活かしたアニソン、アイドルソング、またそれとは対照的に心に染み入るバラードが定評を持つ。

アニメOP、ED、TV主題歌、挿入歌など。パチンコ、映画、ゲームなどのBGMや主題歌などを含め、様々なアーティストへの楽曲提供やサポート演奏を手がける。

アニメ『じゃんたまカン!』の主題歌である「カンカン姫姫」の作詞/作曲/編曲を担当。『雀魂-じゃんたま-』の6周年記念楽曲「リーチヒマヒママヨヤキソバ」でも作詞/作曲/編曲を務める。

麻雀との出会いにもストーリー

――:本日はよろしくお願いいたします。お二人にまず麻雀との出会いをお聞きしたいです。

内田真礼さん(以下、内田):麻雀との出会いは、もう10年ほど前のことで、女子高生が麻雀を打つアニメ作品でした。それまでなんとなく触れづらかった「麻雀」ですが、女性ばかりのキャストの中、みんなで麻雀を打ったり、雀荘に行ってみたりしているうちに、どんどん覚えていきました。その後『雀魂』で一姫を担当することになり、ラジオ「内田真礼とおはなししません!?」も『雀魂』の提供ということもあり、長い間麻雀に触れる環境に居ます。

――:先に挙げていただいたアニメに関しては、「麻雀」のルールを覚えていなくても、楽しめる作品になっていると思います。それでもキャストのみなさんで麻雀を覚えてやってみようといった流れがあったんですね。

内田:そうなんです。当時みんなで麻雀を学ぼうっていう会がありました。ルールを覚えている人が、後ろに”幽波紋(スタンド)”のように立っていて、手取り足取りで教えてもらって、どんどん覚えていきました。他にもLINEのグループで、麻雀打ちたい人を募集したりして、割とフランクに遊んでいたので、対局すること自体が身近になっていましたね。

麻雀の役って読み方やイントネーションが難しいですけど、もう一発で読めるレベルになったので成長したと思います(笑)。

――:(笑)。白戸さんはいかがでしょう。

白戸佑輔さん(以下、白戸):カード麻雀を高校の時に友だちとプレイしたのが最初のきっかけです。ただ休み時間に遊んでいたら先生に怒られて、学校では禁止になったんですね。そこから友人の父親が麻雀のセットを持っていたので、そこでプレイするようになりました。

もうハマりすぎて、ある時、40時間くらいプレイしてしまったんです。そうしたら自分の指が紫色に見えてきてしまって。緑色のマットの影響なのか、長時間ぶっつづけで麻雀を打った影響なのかわかりませんが、そんな現象に出くわしたのを覚えています。

内田:やばーい(笑)。

白戸:歴として言えば20年くらいになります。麻雀が楽しくて、大学時代も打ち続けました。20代はかかさず打っていましたね。それこそミュージシャンの仲間内でトーナメントを開催したりとか。麻雀からは少し離れていた時期もあったんですが、気がついたらMリーグが創設されたりと、業界は大きく盛り上がっていました。

――:お話を聞いているとお二人共、業界の仲間内などで麻雀をされているんでしょうか?

内田:声優仲間やミュージシャン仲間とすることがあります。自分のバンドメンバーも麻雀が大好きなんです。

――:もしやツアー中も

内田:そうそう!何回か打ったことがあるんです!ラジオ番組のゲストにメンバーが来てくれた際も、4人で打ちました。みんな対局中は、集中しすぎて全然喋らないんです。「みんな、今ラジオ中ですよー!」って(笑)。

白戸:みんなガチで打ちにきている(笑)。

内田:みんな本気で、私は負け続けました。

白戸:手心なしなんだ。

――:ゲストで来て、麻雀に勝って、気持ちよく帰っていった(笑)。

内田:そういう意味で周りもみんな麻雀が大好きですね。

「リーチヒマヒママヨヤキソバ」制作秘話

――:白戸さんの『雀魂』への最初の関わりはどういう経緯だったんでしょうか。

白戸:僕は元々『雀魂』のユーザーだったんです。ある日、コンペ形式での楽曲依頼があったんですが、絶対書きたくって他の予定を全部を除けました。デモ楽曲はだいたい1日で書くんですが、『雀魂』の時は3日間かけたんです。何曲か書いて、自分の脳内でオーディションした渾身の曲が無事採用されました。

――:そして今回「リーチヒマヒママヨヤキソバ」も制作いただいたわけですが、制作秘話などありましたら教えてください。

白戸:まず僕が作ったベースを以って、Yostarのご担当者さんと打ち合わせをしました。麻雀あるあるやオッチョコチョイな部分、謎の強運といった内容を加えたいな と考えていたところに、「リーチヒマヒママヨヤキソバ」というテーマでいきませんか?という提案があったので、そこに様々な要素を練り込んでいきました。例えばアツシボ(※1)は必須だなとか、梅昆布茶をよく雀荘で頼むので絶対入れたいとか。

(※1)熱いおしぼり

白戸:あと麻雀の用語はそれだけで「親満(オヤマン)」「倍満(バイマン)」「三倍満(サンバイマン)」とちょっと不思議なリズムがある。そこを音楽のリズムに加えるとカッコイイんです。ただ既にMAD動画なんかはみんな同じようなことをしていたので、開き直ってもう馬鹿になろうと思いました。そんなことからリャンウーパーのような筋牌を入れていっていたら、さぶろっきゅー!!!(ロッキュー)といったようなサビができてきたりと、良い流れが生まれましたね。

――:そんな経緯で制作された楽曲ですが、内田さんが最初に聴いたときのファーストインプレッションを教えてください

内田:キャッチーで、何より一発で聴いて口ずさみたくなる感じが「凄い!私がこれ歌えるんだ!」って嬉しくなりました。

――:とはいえワード数もテンポもここまでギュッと詰まっている曲となると、なかなか歌いこなすのも難しかったのではないかと思いますが…

内田:レコーディング時も「いけますか?」みたいな空気だったと思いますが、私は仕事として声優をしているものですから、これはやり切らねばと。 

実際に「リーチヒマヒママヨヤキソバ」では一姫をキープしつつ楽しく歌うのはどうしたらいいんだろうと、最初は戸惑った部分もありました。ただレコーディングが進むに連れどんどんノリノリになってきたら、一姫が入ってきたんです。歌詞の中にも「にゃー」とかセリフっぽい部分があり、耳に残るといいなと思いながら歌っていたら、すごく楽しくって。

――:白戸さんは内田さんがご担当されるということもあって、意識した部分はあったのでしょうか

白戸:もちろん、歌がうまいのは知っているんですけど、声優さんとしてのセリフも曲に入りそうだなと思ったんです。それをどうやってくれるのかも楽しみでした。

作詞においては、一姫のセリフ集を聴きながら「このセリフや要素は盛り込めるかも」なんてずっと考えてました。

――:ラップ風のような楽曲にすることに関しては、最初から決まって制作されていたんでしょうか

白戸:最初は普通に歌ってもらおうと思っていました。でも演技の要素を入れたほうがおもしろいということで、段々と今の形になっていきました。 結果メロディー部分が少なくなってしまって…

――:内田さんからすれば「声優として負けられない!」となる楽曲になってしまった(笑)

内田:「白戸さんとの戦いだ!立ち向かわなければ!」と(笑)。

白戸:戦いでしたね(笑)。

――:レコーディング中の様子はいかがだったでしょうか

内田:レコーディングはさくさく進みました。

白戸:そう、さくさく進みましたね。息継ぎが大丈夫かなとか、色々懸念していた部分はあったんですが「(録音)分けますか?」なんて声かけたら、「やってみます」って返答してくれて、実際に内田さんはやれちゃった(笑)。

内田:あと最初、クールに歌うかどうかってお話はしましたよね。

白戸:麻雀あるあるをクールに淡々とリズム上で歌っていったんです。けど楽曲を通して聴いたら、そこだけ浮いてしまっていた。

内田:これは一姫ではないなって。そこからもっとテンション高く、ハッピーでちょっと聴いた人が腹の立つ感じで歌ってみました(笑)。

一同:(笑)。

――:内田さんと白戸さんという組み合わせですと、アニメ『じゃんたま カン!!』のエンディングテーマ「カンカン姫姫」もご担当いただきました。その時の様子はいかがだったでしょうか。

内田:一姫で歌うのは初めてでした。レコーディングで一姫の声を出した時にスタジオが「本物だ!」っていう空気になったのを覚えてます。なぜか私自身もその気持ちになりました(笑)。 

一同:(爆笑)。

内田:一姫って出来上がってますよね。「ロンにゃ!」って聞くと、みんな「おー」って。皆さんの頭に練り込まれている。その感じ、すごく楽しかったです。

――:楽曲制作側としても、制作時に一姫たちを意識していたのでしょうか?

白戸:そうですね。「カンカン姫姫」で言えば、一姫の語尾の「にゃ」という部分や、役名に気をつけようといった部分だけですね。ただ歌詞に「チューレンポートー」という部分があるんですが、実は「ニャンレンポートー」って歌ってもらっています(笑)。

内田:色々なトラップがありますよ(笑)。

「リーチヒマヒママヨヤキソバ」を踊ってみて欲しい!

――:ちょうどこのインタビュー前に、内田さんには「リーチヒマヒママヨヤキソバ」を踊ってみた動画の撮影も行っていただきました。白戸さんにも撮影したばかりの動画をご覧いただければと思うのですが…

内田:自画自賛しますけど、ちゃんと踊れている。凄い、びっくりしちゃいました。

白戸:今日初めてダンスを見て、覚えて踊ったんですよね?内田さん、舞台でも踊ったりするんですか?

内田:いやいやいや、踊らないです。

――:実際に踊ってみた感想はいかがでした。

内田:最初は「いけるのか?」と不安でした。でもダンスの先生が優しくて美しい方で、私も頑張りますという気持ちでなんとかやってみました。ダンスの収録中も、皆さんから拍手が飛び交って優しい現場で、自分でもだんだんノッてきて、踊れるようになっていったんです。

白戸:ダンスめちゃくちゃ可愛かったです。 動きや表情が硬くなることもなく、笑顔で、可愛くて上手い。家で練習してきたとかではなく、今日初めて振り付けを見て覚えたと聞いて驚きました。

内田:ポイントは焼きそばを食べるフリの部分です。サビの部分のマヨ焼きそばで、手で焼きそば作って、箸を持っている部分があってかわいいんです。

腕を回す部分が右?左?と戸惑ったりはしましたけど、ただネコっぽいポーズとか、台詞とシンクロしているような振り付けも多くて、ある程度覚えてしまえば、直感的に踊れると思います。みなさんの踊ってみた動画をいっぱい見てみたいですし、まず白戸さんに踊ってもらいたいです(笑)。

一同:(笑)。

――:内田さんは本番でOKが出た後、真っ先に「白戸さんに踊ってほしい!」と声を挙げていました(笑)

白戸:「見てください」ではなく、「やってください」なんですね(笑)。

――:白戸さんにもお伺いしたいのですが、ダンスチャレンジ企画のことは事前に把握しながら楽曲制作は行われたのでしょうか?また、ここが踊る時にポイントになりそう!と思う部分もあればお聞きしたいです。

白戸:作曲の一番最初の段階では出ていなくて、制作途中の打ち合わせ時に「ダンスチャレンジが入ります」と。「リーチヒマヒママヨヤキソバ」という曲を考えると、ダンスできるほうがオモシロイと思って作っているので、今ダンス動画を見て見事にハマったなという感想です。

踊る時のポイントは、僕も焼きそばのところですね。あのパートのリズムは難しいんです。そんなパートにも振りが入り、合いの手で拍手が入りそうなところでも、きっちり入っていて曲と上手くマッチしていた。それが嬉しいですね。

内田:プロ雀士の人たちにも踊って欲しいですね。

――:最後に読者に向けてのメッセージをお願いいたします。

内田:今回『雀魂』の6周年で、一姫の曲がソロで歌えたのがすごく嬉しいです。麻雀の楽しさを詰め込んでいる楽曲だと思いますし、皆さんに沢山聴いていただいて、さらに『雀魂』を楽しくプレイしてもらえると嬉しいです。そして是非踊ってみてください。みなさんのダンスを見るのを楽しみにしています。

白戸:僕自身も『雀魂』のいちユーザーとして、こういったスピンオフ的な楽曲を聴けるのはとても面白いことだと思います。麻雀好きなら共感してもらえる部分も沢山あると思うので、ぜひいっぱい聴いてほしいですね。内田さんと同じようにみなさんに踊ってみてほしいですけど、歌ってみたも聴いてみたいです。

――:ありがとうございました!


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