MENU

『アズールレーン×大黒湯』コラボ銭湯の装飾を公開!銭湯ペンキ絵師さんにインタビュー!

スカイツリーの麓で、1949年から続く「大黒湯」。

約70年の歴史を持つ銭湯は、趣ある瓦屋根に、大きな煙突がついた建物がどこか懐かしく、中に入ると柿の木が使われた脱衣所の床、創業以来ずっと動き続けている格天井についた扇風機など、ノスタルジックな雰囲気を味わえる憩いの場。

地下から汲み上げた無色透明の弱アルカリ性温泉が日々の疲れを癒やし、露天風呂からはスカイツリーを眺めることができます。さらに、最近流行りの「サウナ活動(通称:サ活)」を嗜んでいる人たちの間では、大黒湯のサウナは良いと話題になっているとか。サウナで汗を流したあとにウッドデッキで外気浴をすると、「ととのう」こと間違いなし。

そんな地元の人たちに愛されている下町の銭湯で、今回いい風呂の日(11月26日)から『アズールレーン』とのコラボレーションが始まりました。

入口には、今回のコラボのために描きおろした浴衣姿の艦船たちの暖簾を設置。

暖簾を潜ると、ロビーからアズールレーン装飾が彩ります。

さらに浴室に行くと…これが君の望んでいる「銭湯‐ロマン‐」。いや、指揮官の皆さんにとって必見の装飾が待ち受けます。

 

大黒湯の浴室の内装を公開!

まず、浴室に入ると大きく広がるペンキ絵。

縁起が良い富士山の手前には、『アズールレーン』に登場する艦船「セントー」と「ニュージャージー」が楽しそうに話している後ろ姿が!実は、全国で3人しかいないといわれている銭湯ペンキ絵師さんにご協力いただき、コラボ仕様のペンキ絵を描いていただきました。

さらに浴室の至る所に艦船たちのタイルも。

艦船たちの銭湯でのひと時もあわせて楽しめます。

浴室では、他にもあらゆるところにアズールレーンの装飾がされているので、ぜひ現地で探してみてください。

 

全国で3人しかいない⁉銭湯ペンキ絵師・田中みずきさんにインタビュー

今回、コラボ銭湯ペンキ絵の制作を担当した銭湯ペンキ絵師の田中みずきさん。

田中さんは、全国で3人しかいないといわれている銭湯ペンキ絵師の一人で、大黒湯では数年前から銭湯ペンキ絵を担当しています。

田中さんに銭湯ペンキ絵についてお話を伺いました。

 

銭湯ペンキ絵師になったきっかけは?

銭湯ペンキ絵の道に関わるようになったのは大学生3年生の頃。この道18年になります。

小さい頃から漫画が好きで、自分でも漫画を描いていて、美術って面白いなと思って、明治学院大学で美術史の勉強をしていていました。その中で銭湯ペンキ絵は生活の中で壁画で絵を見る珍しいパターンの絵だなと興味を持ったことがきっかけです。

当時、ペンキ絵について調べていく中で、ベテランでずっと描いている職人さんが3人いて、その中の一人が私の師匠である中島盛夫さんでした。中島師匠のところに見学をしにいって、見習いとして勉強しました。

それから2013年に独立して、9年経ちます。

 

銭湯ペンキ絵の魅力

お風呂に入って一番目に入ってくるところですね。

実は私、大学を卒業してから一度会社に勤めていて、仕事ですごいミスをしたことがあって、その時にすごく落ち込んで、一日の終りに「もう立ち直れない」と思いながら、お風呂に入りに行きました。

その時に、お風呂に入りながらぱっと見上げると、青空と富士山が見守ってくれているような感じがして、すごく気分転換になって。まじまじと見つめるというわけではないんですけど、ぼんやり眺めながら気持ちが明るくなる感じがして、それが生活の中で触れる絵として、すごく良い絵だなと思いました。だからこそ、この世界に入っているところがあります。

 

コラボ銭湯ペンキ絵が完成するまで

最初の構図ラフ

最初に構図ラフを頂いて、そこからブラッシュアップしていきました。

ペンキ絵では、あまり人物を描くことがありません。ですので、どうやって普通のペンキ絵で、ペンキ絵らしい絵として馴染ませようか悩みました。

イラストレーターさんが描いたキャラクター(艦船)の絵をみせて頂いたり、色々調べて行く中で、「このイラストレーターさんはどこか憂いがあったり、少し優しい雰囲気の女性を描いてたりするのかな?」とか思うようになりました。そこから「ニュージャージーさんは絵の雰囲気を含めてどんなキャラクターなんだろう?」と絵での表現を探っていったり、艦船の歴史を調べたりして、そういう中でキャラクターの姿勢だったり、セントーさんの指をさす動作とか、そういったキャラクターの雰囲気をちょっとずつ掴めたらいいなと思って、探り探り考えていくことをしていました。それがすごく楽しかったです。

田中さんが描いたイラスト

構図ラフを頂いたときに、自分が昭和の人間なので…(笑)今のイラストって明るい色彩、暗い色味を使っていても明るさがあって、光の使い方とか、独特ですよね。タブレットで描いていらっしゃると思うので、使っている材料が違うので、手描きの絵とは違う質感の絵になっていて、それがペンキ絵では出ないけど、どうしようかなと思っていて、「昭和の絵になりますけど大丈夫ですか?」って伺いながら制作していきました(笑)

今回描いたキャラクターは、結構、肉感があるキャラクターだと思ったので、後ろ姿で女性らしい身体のラインが出るように陰影をつけて、ちょっとデフォルメした人体の形にしていきました。ニュージャージーさんに関しては、実際に描いていくうちに「うなじ」で女性らしさを出したいと思って、最初の構図ラフに比べてしっかり出るように描きました。

キャラクターとして、ニュージャージーさんもセントーさんもはっきりとした原色のキャラクターではないと思っていたので、構図ラフを頂いたときに楽しく二人が会話している後ろ姿を見て、ほんわかした絵のほうが良いのかなと。

また饅頭ちゃんも可愛くぽてっと浮いていたり、ほのぼのした感じが良いのかなと思って、全体的に色味は淡くほのかな感じにさせていただきました。

 

指揮官の皆さんへメッセージ

実はコラボ初日の日に、指揮官の皆さんが大黒湯で長蛇の列を作っているところを見に行きました(笑)

その時に、指揮官の皆さんから『アズールレーン』愛を感じて、Twitterでも喜んでいる反応もたくさん見かけて、愛あふれる指揮官の皆さんの姿に良いなと思いました!

今回のコラボで、銭湯ペンキ絵に触れるきっかけにして頂ければと思います。

 

『アズールレーン×大黒湯』コラボは2022年12月26日まで

『アズールレーン×大黒湯』コラボは2022年12月26日まで開催中。

今回のコラボでは、描き下ろしイラストを使用したコラボグッズ、グッズ付き入浴券の販売も行っています。

※コラボグッズ、グッズ付き入浴券は無くなり次第終了です。ご了承ください。

さらに週替わりのコラボ湯も実施しています。

ぜひ冷えた身体を温めに、大黒湯で癒やしのひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか?

 

最後に、大黒湯のオーナーの新保卓也さんからもメッセージを頂きました。

「コラボ初日に行列ができたことが初めての体験でびっくりしました!訪れた指揮官の皆さまを精一杯おもてなしをさせて頂きたいと思いますので、この機会に銭湯の文化を知って頂いて、さらに『アズールレーン』を愛していただければと思います。」

 

【押上温泉 大黒湯】
住所:東京都墨田区横川3-12-14
電話:03-3622-6698
営業時間:月・水〜金曜 15:00〜翌10:00 / 土曜 14:00〜翌10:00 / 日曜、祝日 13:00〜翌10:00
定休日:火曜(祝日の場合は営業し、翌水曜が休み)
料金:大人 500円 / 中学生 400円 / 小学生 200円 / 未就学児 100円
※サウナ利用の場合は平日+300円/土日、祝日330円
アクセス:押上駅より徒歩約6分、錦糸町駅より徒歩約12分
公式Webサイト:https://www.daikokuyu.com/
公式Twitter:https://twitter.com/daikoku_yu

この記事をシェアする