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良き強敵(とも)との出会いが人生の糧に 各地から選手が終結した「雀魂杯 オンライン学生麻雀カーニバル 2022-2023西場 決勝」をレポート

学生麻雀連盟は、1月15日、Yostarスタジオにおいて、「雀魂杯 オンライン学生麻雀カーニバル 2022-2023西場 決勝」を開催しました。

「西場」決勝は予選・本戦を突破した4選手がスタジオに同スタジオに集い、優勝をかけて戦います。4選手は決勝前日より上京。同じホテルで寝泊りをし、食事を共にするなど様々な交流をしたようです。大会控え室の様子を見れば、同じチームのメンバーかと勘違いするほど。決勝のリハーサルでも和やかな雰囲気が感じられました。

その一方で試合は真剣勝負そのもの。その様子は選手たちの表情が何よりも物語っていたと思います。

共同で運営を行ったYostarは「雀魂杯 オンライン学生麻雀カーニバル 2022-2023西場 決勝」の様子を、イベントの裏側も交えてお届けします。



予選本線を突破した。出場者は、以下の4選手です。麻雀との出会いや決勝への意気込みを語っていただきました。


▲seiMya選手(岐山高校)。麻雀歴3~4年。門前守備型を軸に、時々色々なことをして相手を惑わせるオールラウンドスタイルと自身を評す。

「麻雀を知ったのは10年ほど前。3、4年程前から真剣に取り組むようになりました。そのきっかけはMリーグです。また中学3年時には、担任の先生にも恵まれたんです。麻雀の話ができる先生でした。当時、僕は精神的に落ち込んでいた時期があったんです。でもMリーグとの出会い、担任の先生とのやり取りが加わったこともあり、自分の中で盛り上がりました。そこで麻雀のプロになるという意志も生まれました。今回のような大会は学生のうちで体験できる機会は少ないと思います。麻雀に救われたので、感謝の気持ちを込めながら打ちたいです。」


▲関西クライマー選手(福岡大学)。麻雀歴10年。麻雀タイプは門前型で鳴きが特徴。副露率は28%ほどで低めなので、鳴くべきところではきちんと鳴きたいと意気込む。

「麻雀のルールを覚えたのは10年ほど前です。しばらくはちょっと遊ぶ程度でした。大学の入学後、なんとなく入った麻雀サークルでかなり強い先輩がいました。この人に勝ちたいと。次の年には手ごわい後輩も入学したんです。どんどん麻雀にのめり込みました。学生としての自分も今年で最後。何か結果を残せるとしたらこれが最後のチャンスだと思っています。」


▲中村イニエスタ選手(松本大学)。麻雀歴10年。門前型。麻雀スタイルは基本的に門前が多い。ただし場況を確認して対応するバランス型と自己分析。

「10年ほど前に祖父が麻雀を教えてくれました。本格的に打ち込み始めたのは5年前です。健康麻雀で打ち込んでました。祖父とも打つようになったんです。祖父はとあるオンライン麻雀ゲームでも強かったようです。学生麻雀に入れ込んでからもう2年が経ちます。初めての決勝で凄く緊張しています。ここにきたらちゃんとした結果を残し、地元の皆に報告したいです。」


▲ヒトキン選手(山形大学)。麻雀歴5~6年。麻雀のスタイルは門前と鳴きのバランスを取っる。今回の決勝メンバーの中では鳴く方と自身を評価。

「麻雀を始めたのは5、6年前です。ここ1年ほど麻雀を競技として練習しました。それが大学入学直後の話です。最初は遊び程度でした。当時大学にはサークルがなく、皆で作ることになったんです。最初は7人ほどでしたが、2,3か月で30人超までメンバーが増え、仲間と楽しく打つようになりました。大学の麻雀甲子園では東北地区として東北大学のみのような状況でした。今回優勝を持ち帰って東北地区にも学生麻雀を広めていければと思っています。」



その一方でリハーサルが進み、試合の開催が近づくに連れ、その空気は少しづつ固いものに。選手間での会話も自然と少なくなくなっていきます。

試合中は、ここまで勝ち進んだ猛者たちでさえ、決勝戦、生配信、対面なども相まって手痛いミスも発生します。その一方で各ステージ終了後のインタビューでは、各選手がすぐに反省点を見つけ口にするなど、ここまでたどり着くべくしてたどり着いた理由が見られた瞬間でもありました。

試合は5時間近くにもわたり、優勝者は関西クライマー選手に決定。同選手はリーチで、サングラスを装着するリーチ演出を行うなどエンターテイナーとしても目を引いていました。

この姿で試合中には「関クラ」という愛称も生まれました。生配信のコメントにおいてもサングラスに関したコメントも散見。なかには「😎」を連打し応援する視聴者さんもいたほどです。

関西クライマー選手は、対局の流れと視聴者をひきつけての勝利となりました。


Youtubeの配信より。配信では視聴者の皆様にもより楽しんでもらうために、対局中の選手一人一人にカメラを設置しています。サングラスリーチをカメラに見せる関西クライマー選手は、エンターテイナーとしても印象的だったことは、配信のコメント欄でも見て取れのではないでしょうか。

勝利者インタビューでは「とにかくホッとしました。自分の弱い部分で、不利な展開になった場面もあった。皆さんの強さを感じました」と関西クライマー選手はコメント。

これにはゲストの仲林圭さん(U-NEXT Pirates、日本プロ麻雀協会)が「めちゃくちゃ謙虚になってるけど、どうしたんだ」ツッコミが入り、解説の山田独歩さん(最高位戦日本プロ麻雀協会)からは「サングラスキャラのコメントではない」と周囲の笑いを誘っていました。

山田さんは続けて「関西クライマー選手は、運に恵まれた部分があったのは自身で感じていると思う。ただ運に恵まれればポイントが加算できるという選択、抽選を受ける場面を作れた実力があるので、自信をもって麻雀に臨んでほしい」と講評しました。

試合後には配信の解説を行ってくれた山田独歩さん、仲林圭さんMCの咲乃もこさん(Vtuber)らによるエキシビジョンマッチを行っています。

なお冒頭にもお伝えした通り、イベント中は、試合中とその直前を除けば終始和気あいあいとした雰囲気でした。

選手たちが、憧れのプロ雀士を前にしてサインを求める姿、そしてイベント終了後には山田 独歩さんと仲林圭さんが試合を終えた選手たちを連れて、会場をあとにする姿が見られました。決勝戦で良き強敵(とも)と出会い、同じ目的を共有した若い雀士たちの未来が楽しみです。

3月には「雀魂杯 オンライン学生麻雀カーニバル 2022-2023北場 決勝」を行います。一体どのような物語が生まれるのか、運営一同楽しみにしています。

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