学生が企画し誕生した「雀魂Sリーグ」決勝戦進出チームにインタビュー!
今年、学生有志によって企画・運営が行われた「雀魂Sリーグ」。
2022年5月15日(日)より開催され、6月26日(日)の決勝・順位決定戦をもって閉幕しました。
全24チーム74人の学生雀士が参加した本リーグ。
全5節のレギュラーシーズンを勝ち抜き、上位4チームが決勝戦進出を果たしました。
これまでの配信はこちら。
決勝戦に進出を果たしたのは「チーム保健室」「はちやーず」「あかうーまん」「ごまチル@zoo」の4チーム。
6/26(日)の決勝戦では、ゲスト解説にプロ初の四麻魂天・綱川隆晃プロを迎え、4半荘にわたる熱戦が繰り広げられました。
綱川プロも唸るレベルの高い試合を制したのは、「はちやーず」のお二人でした。
1位「はちやーず」+76.7 (①3着 ②1着 ③2着 ④2着)
2位「あかうーまん」▲19.8 (①2着 ②4着 ③3着 ④1着)
3位「チーム保健室」▲23.6 (①1着 ②2着 ③4着 ④4着)
4位「ごまチル@zoo」▲33.3 (①4着 ②3着 ③1着 ④3着)
決勝戦を終えて、個性豊かな進出チームのメンバーにインタビューを行いました!
1位チーム「はちやーず」
「はちやーず」は、雀魂プレイヤー名「高め狙いのポチ」選手(大学2年)、「鳥谷」選手(大学2年)の2人チームです。
2人は小・中・高と同じ学校に通っていた幼馴染で、鳥谷選手が高め狙いのポチ選手を誘う形で雀魂Sリーグに出場されたそうです。
鳥谷選手「麻雀を始めたのは高校3年生の春で、高め狙いのポチ選手に教わって始めました。大学生になってからはサークルに加入し、大会に出ています。決勝戦は1戦目と3戦目に出場し、トップこそ取れませんでしたが、大きな放銃はせず自身の良さを出せたかなと思います。『チーム保健室』の2人にレギュラーシーズンの個人スコアで負けていたので、ここには勝ちたいと思っていました。今後も高め狙いのポチ選手と大会に出て優勝を目指したいです。」
高め狙いのポチ選手「麻雀は高校2年生の時にほぼ独学で覚えました。決勝戦は配信があるので緊張するかなと思いましたが、意外とリラックスして打つことができました。2戦目と4戦目に出場し、2戦目ではトップを取ることができました。4戦目も高い手が決まるなど展開に恵まれたので良かったです。”ここ決めたら優勝への決定打になる”という局面で押しきることができました。レギュラーシーズンを通過できたのは鳥谷選手の力が大きかったので感謝したいです。」
「はちやーず」はレギュラーシーズン・決勝戦計19試合のうち、なんと4着が1回しか無いチーム。
2人の絆、雀力の高さで勝ち取った栄冠となりました。
2位チーム「あかうーまん」
「あかうーまん」は、雀魂プレイヤー名「FLUEGEL」選手(大学院1年)、「yamaris」選手(大学4年)、「ぶるどら」選手(大学4年)、「ブイヤマ」選手(大学院2年)の4人チームです。
4人は同じ大学に通っていますが、元から全員が知り合いというわけではなく、昨年の麻雀大会に出場するにあたってSNSで知り合い結成されました。
ブイヤマ選手「高校生の時同級生に教わり麻雀を始めました。大学に入ってからは主にリアルの麻雀をやっていましたが、新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増え、雀魂に打ち込むようになりました。昨年四麻にて魂天達成、今年三麻も魂天に届きダブル魂天達成となりました。決勝戦では1試合目に出場、トップ取りを意識しましたが難しいと感じました。自身の実力は出し切れたと思います。最後条件を満たしたゆびぶえ村選手がお見事でした。チームメイトにはワガママ言ってたくさん出してもらったので感謝しています。学生の大会に出れるのは今年が最後なので、結果を残したいです。」
yamaris選手「小学生の頃に麻雀を覚え、大学に入ってからしっかり勉強し始めました。新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増え、のめり込んでいきました。雀魂の段位は雀聖2です。決勝戦は2試合目に出場しましたが、4着でした。どうしようもない部分は多かったものの、もう少し何とかできたかもなと振り返って思います。南3局での選択を特に後悔していて、後から見返すと聴牌を一度外した方が良かったです。このチームで戦えるのは間違いなく今年度で最後になると思うので、結果を残したいです。」
FLUEGEL選手「麻雀は昔から親戚の集まりなどで触れる機会がありましたが、ルールをちゃんと覚えたのは3年前です。このアカウントとは別に段位戦用のアカウントがあり、そちらの段位は雀聖2です。決勝戦では3戦目に出場しました。3戦目というのは勝敗の鍵を握る試合で、2戦目の4着がどうしようもない展開だったこともあり、私がなんとかしたいと思って臨んだ対局でした。大きなミスはなかったものの、普段の自身の雀風とは異なる派手な麻雀をしてしまいました。今後は4人で雀魂に限らずリアルの麻雀もできたらいいなと思います。」
ぶるどら選手「麻雀は大学2年の夏に父の影響で始めました。始めて2か月で雀魂杯オンライン学生麻雀カーニバルに出場、準決勝までいくことができ、そこで一段とハマっていきました。決勝戦には4試合目に出場しました。優勝には大トップが必要、親で大きく稼ぐ以外なかったので、あまり考えることなく気楽に臨めました。2回目の親番では絶対に連荘したいという局面で結果放銃してしまいましたが、更に打点を見て受け入れの狭い方に取っていれば放銃していなかったので、難しいなと感じます。親番が落ちた後は『はちやーず』の高め狙いのポチ選手に64000を直撃すれば優勝といった条件でしたが、流石に厳しかったです。現在雀聖3なので、落ち着いたら魂天目指します。」
「あかうーまん」は雀魂学生麻雀リーグにも出場し、準決勝進出を果たすなど、実力派揃いの強豪チーム。
優勝には惜しくも一歩届かずという結果になりました。
3位チーム「チーム保健室」
「チーム保健室」は、雀魂プレイヤー名「やまずだよ」選手(中学3年)、「rdragon1105」選手(中学3年)、「ゆびぶえ村」選手(中学3年)、「Naoseaoral」選手(中学3年)の4人チームです。
4人は中学2年の時のクラスメイトで、やまずだよ選手が3人を誘う形で雀魂Sリーグに出場されたそうです。
ゆびぶえ村選手「麻雀は今年2月の上旬、兄の影響で始めました。雀魂Sリーグ開幕前も後も三麻ばかりしています。レギュラーシーズンではいつも通りの押し引きができ、個人スコア1位を獲得しました。決勝戦には1戦目と3戦目に出場しました。1戦目はラスさえ引かなければの精神で打てたので結果1着を取ることができました。3戦目は差が詰まっていたことで緊張を実感、勝とうとせず負けないように打つことができませんでした。自分で決めに行こうとし過ぎてそれが結果放銃になってしまうケースが多く後悔しています。全てにおいて完璧なチームはなく、ミスを無くすことは難しいですが、ミスをバネにしてこれからも成長できたらなと思います。」
やまずだよ選手「麻雀は昨年の夏に始めました。ほぼ独学でルールや戦術を身に着けたので、大会でここまで来れたことを嬉しく思います。元々は三麻メインで打っていて、雀魂Sリーグ開幕前にちょっとずつ四麻もやり始めました。決勝戦では2戦目に出場、1戦目にゆびぶえ村選手が1着を取っていたので快く打つことができました。終始配牌に恵まれ手は入っていましたが、最終的に高め狙いのポチ選手にまくられてしまったことで『はちやーず』に勢いがついてしまったのかなと反省しています。出場の機会が少なかったNaoseaoral選手ですが、雀魂Sリーグ開催日にはいつも通話にいてチームを盛り上げてくれたので本当に感謝しています。」
rdragon1105選手「雀魂Sリーグ以前は三麻を中心に打っていて、出場が決まってからYouTubeの動画を参考に四麻の勉強を始めました。麻雀は今年に入ってからルールを習得しましたが、その時以来の四麻でした。レギュラーシーズン第5節では4着を引きかけていたなか四暗刻をアガることができて良かったです。決勝戦は4戦目に登板しました。レギュラーシーズンではずっとチームが上位で逃げている状態だったので、条件戦という緊迫した状況に慣れていませんでした。焦ってしまって思ったように打てず、振り返ってみても何でこうしてしまったんだろうという打牌があったので後悔しています。自分の力が出し切れず負けたというのが何より悔しいです。今後はチームとして更なる向上を目指していけたらなと思います。」
Naoseaoral選手「今年1月頃、Vtuberの配信を見ていて面白そうだなと思い雀魂を始めました。レギュラーシーズンで4着と3着を引いてしまい心が折れてしまいましたが、その後はチームメイトと通話を繋いで応援していました。決勝戦で3人は自分にできない打ち方をしていて改めて凄いなと思いました。段位を上げてこれからも3人と一緒に打ちたいです。」
「チーム保健室」は中学3年生4人の最年少チーム。
若き4選手の今後の活躍に注目です。
4位チーム「ごまチル@zoo」
「ごまチル@zoo」は、雀魂プレイヤー名「カズ皇帝」選手(大学3年)、「まてつつつ」選手(大学2年)、「ひしぬ」選手(大学3年)の3人チームです。
3人は同じ雀荘でアルバイトをしていて、カズ皇帝選手が2人に声をかけて雀魂Sリーグに出場されたそうです。
カズ皇帝選手「麻雀は高校生の頃、アニメがきっかけで始めました。雀魂も当時からプレイしていて、今年で4年目になります。決勝戦では1戦目に登板しましたが、力及ばず4着でした。他3チームのレベルの高さを実感するばかりです。今回は悔しい結果になりましたが、腕を磨いてまたリベンジしたいと思います。」
まてつつつ選手「1年程前に雀荘でアルバイトをしてみないか誘われ、その時麻雀を覚えました。決勝戦には2戦目に出場し、負けている分取り返したいという想いで打ちました。ターツ選択が裏目に出て跳満のアガリを逃してしまったので悔しいです。最後は負けてしまいましたが、雀魂Sリーグとても楽しかったです。」
ひしぬ選手「麻雀を始めたのは小学6年生、麻雀漫画に影響を受けて覚えました。そこからしばらくの間触れてきませんでしたが、大学生になってから牌効率や押し引きを覚えてハマっていきました。決勝戦では3戦目と4戦目に出場しました。優勝には2回トップが必要といった状況のなか、3戦目は1着を取り望みを繋ぐことができました。4戦目は東場での失点が厳しく、オーラスの倍満が1局前の南3局親番の時に入っていればまた違ったのかなと。またこのようなリーグ戦に出場する機会があれば頑張りたいです。」
「ごまチル@zoo」はレギュラーシーズン最終節に+176.8という大記録を出して決勝戦ボーダーに滑り込んだダークホース。
最後まで戦い抜いた3人の姿は終始輝くものがありました。
運営チームの声
雀魂Sリーグを終えて、運営チームでは大変だったと感じる一方で、全員が口を揃えて「やって良かった」と声にしました。
発案から2ヶ月半という短い期間で駆け抜けてきましたが、何物にも代えがたい経験になりました。
今後も学生雀士がますます活躍できるような企画を実施していけたらと考えています。
雀魂Sリーグが学生麻雀の発展に少しでも貢献できていたら嬉しいです。
ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
本文・インタビュアー:竹内瑞希