【インタビュー】新作アニメ『じゃんたま カン!!』、5周年記念ムービー『かわらないもの』の魅力と制作の裏側
2024年4月25日(木)に5周年を迎えた『雀魂』。
同日に、新作アニメ『じゃんたま カン!!』と雀魂5周年記念ムービー『かわらないもの』を公開しました。
『じゃんたま カン!!』は、『雀魂』に登場する魅力的なキャラクター達が登場し、様々なシチュエーションでその個性をいかんなく発揮するコミカルな作品です。なにせティザーPVの一言目が「配信者?稼げるの?」ですから。物語の雰囲気はこの一言で見えてきたのではないでしょうか。
一方で雀魂5周年記念ムービー『かわらないもの』は、完全オリジナルアニメーションです。登場人物4人の関係性が就職や引っ越しなどを経て離れてしまっても「変わらず一緒に成長している」というストーリーを『かわらないもの』というタイトルに込めて映像化しました。テーマソングにはこはならむさんにご協力いただき、Guianoさんのポップで繊細な楽曲を歌い上げていただいています。
この両極とも言える2つの映像作品は『雀魂』というタイトルの懐の広さであるのかもしれません。
今回のYostar Plusでは、『じゃんたま カン!!』について、製作プロデューサーを務めたコンテンツビジネス部/アニメ制作チームKさん(写真左)に、雀魂5周年記念ムービーについて担当のOさん(写真右)に、その魅力を語ってもらいました。
コンテンツビジネス部/アニメ制作チーム アニメプロデューサー
Kさん 2022年7月入社
コンテンツビジネス部/ビジネス・デベロップメントチーム アニメプロデューサー
Oさん 2023年2月入社
『じゃんたま カン!!』では
『雀魂』のキャラ達の魅力をたっぷりとお届け!
コンテンツビジネス部/アニメ制作チーム アニメプロデューサー Kさん
――:Kさんよろしくお願いいたします。『じゃんたま カン!!』のティザーPV、その一言目が「配信者?稼げるの?」でした。あの一言で作品の方向性が一気に見えました。
『じゃんたま カン!!』は、雀魂のアニメとしては『じゃんたま PONG☆』に続き2作品目です。今回は様々なキャラクター登場し、その魅力を深堀りするような作品になっています。『じゃんたま PONG☆』に比べても、そこから更に多くのキャラクターが登場します。
雀士たちが配信業を始めたり、男同士の二人旅に出かけたり、不良の抗争に巻き込まれたり(笑)。そんなシチュエーションだからこそ、それぞれの個性が見られます。
――:『じゃんたま PONG☆』では麻雀がわからなくても、多くの人が楽しめる作品になっていました。本作でもそんな魅力を踏襲していて、多くの人が楽しめる作品になっていますね。
麻雀をするシーンが多く出てくるわけではないので、ルールがわからなくても楽しめる作品になっています。ただ麻雀が出てこないわけではないんです。今回、監督、音響監督、効果などなど制作陣を麻雀好きで固めています。
――:敢えて麻雀好きが集まっているのであれば、その点も気になりますね。
とあるエピソードでは対局シーンがあります。その際に雀士たちの手牌も見えるのですが、なぜ雀士が、その選択をしたのか。麻雀のルールがわかっていればより楽しめる作りになっています。セリフの言い回しなどで困らなかったですし、楽曲の歌詞などは麻雀を知っているからこその内容になりました。
――:楽曲の歌詞と言えば、一姫、かぐや姫、八木唯、二階堂美樹が対局中の様子を表現したような内容になっていました。
元々主題歌は作らない予定だったんですが、ユーザーとしては、主題歌があった方が良いだろう、作るならキャラクターソング ✕ 麻雀と思って提案しました。そこから『雀魂』の開発元のCATFOOD STUDIOさんに内容を伺いつつ、白戸佑輔さんにお願いして作っています。
――:お話を聞いていると、製作プロデューサーという立場が故に、様々な点に目を光らせているのがわかります。Kさん自身の経歴として、これまでも様々なアニメ作品のプロデューサーだったのでしょうか。
私は前職ではゲームのコンテンツプランナーで、ゲーム内のキャラクターや、アイテム、背景などのクリエイティブ面での企画や制作管理といった業務をしていました。
――:元々、アニメ畑の人ではなかったんですね。
新卒の時からアニメの仕事はしたかったです!ただあまり新卒枠の求人がありませんでした。当時在籍していた会社は多くのエンターテインメントのコンテンツを手掛けていたこともあり、入社を決めました。ゲームとアニメは親和性も高く、近しい業界だったので今後アニメの道もあるかもと(笑)。
その後運良くアニメの部署に異動することになって、アシスタントプロデューサーを経てプロデューサーになりました。
――:なぜまたYostarへ。
前職は本当に居心地が良かったんです。会社も働いている人達も大好きです。ただ居心地が良すぎて、ぬるま湯に感じてしまっていたところがあり、「成長できないかも」と思ってしまったんです(笑)。
居心地の良さと成長したいという想いの間で悶々としている中、ちょうどYostarのアニメ部署が活発化しているという話を聞きつけて応募しました。
――:実際にYostarに入社してどうでした?
部署もアニメ好きが多く居心地が良いです。お互いの仲も良くて仕事の相談もしやすい。
業務内容自体は前職から大きく変わっていません。ただ裁量の大きさが全く違っています。それが何よりも魅力な点でもありました。最初の段階で多くのことを任せてもらえたのが本当に良かった。予算の使い方も面白くて、アクセルを踏む時は、めいっぱい踏みこみます(笑)。
――:アクセルの踏み具合に関しては、よくわかります(笑)。本作の製作プロデューサーとなると、Yostarの『雀魂』運営、開発元のCATFOOD STUDIOさん、アニメ制作会社のアルケさんらとのコミュニケーションが肝になってきます。言語も異なる中、製作プロデューサーとしての役割は多岐に渡っています。
本作では周りから助けてもらうことが多かったんです。『雀魂』運営チームはもちろんですが、ローカライズチームにキャラクター像を確認したり、提案をしてもらったり。一緒に担当した同じ部署のメンバーにも常に助けてもらっていたので、それぞれのエピソードの内容を挙げると数多くの話が出てきます(笑)。
――:そんな過程を経て完成した『じゃんたま カン!!』ですが、改めてKさんから見どころを教えてください。
『雀魂』のベースは麻雀による頭脳競技、eSports部分です。ストーリーを主軸として展開しているわけではありません。『じゃんたま カン!!』は、キャラクター同士の掛け合いや関係値が描かれており、その魅力で多くの人が楽しめる作品になっています。
もちろん麻雀が分かる人にはより楽しめる部分もあります。
『じゃんたま カン!!』はYouTubeで無料配信しているほか、AT-Xさんや各種動画プラットフォームでも見れるので、見ていただけたら嬉しいです!
――:ありがとうございました!
【『じゃんたま カン!!』作品情報】
【YouTube配信情報】
4月25日(木)より毎週木曜22:00~
雀魂公式YouTubeにてプレミア公開!
【AT-X放送情報】
4月25日(木)22:22よりスタート
毎週 (木)22:22~
リピート放送:毎週(月)10:22/(水)16:22
※週1話ずつ、3回放送。
・スタッフ/キャスト
【STAFF】
原作:雀魂(CATFOOD STUDIO)
監督・脚本:古賀一臣
キャラクターデザイン:黒川あゆみ
美術監督・美術設定:筒井典子(スタジオアクア)
色彩設計:渡部勇輔(スタジオエル)
撮影監督:西村徹也(スタジオエル)
編集:増永純一(Imagica EMS)
音響監督:横田知加子
音楽:椿山日南子(Dream Monster)
アニメーション制作:アルケ
製作:Yostar
【CAST】
一姫:内田真礼
ワン次郎:小野友樹
二階堂美樹:斎藤千和
エイン:柿原徹也
斎藤治:安元洋貴
藤田佳奈:内田真礼
かぐや姫:伊瀬茉莉也
福姫:植田佳奈
姫川響:鬼頭明里
カーヴィ:中原麻衣
七海礼奈:堀江由衣
A-37:古川慎
ゆず:長縄まりあ
八木唯:小清水亜美
『カンカン姫姫』
一姫(cv.内田真礼)、二階堂美樹(cv.斎藤千和)、かぐや姫(cv.伊瀬茉莉也)、八木唯(cv.小清水亜美)
作詞/作編曲
白戸佑輔(Dream Monster)
挑戦したからこそできた5周年記念ムービー
コンテンツビジネス部/ビジネス・デベロップメントチーム アニメプロデューサー Oさん。
――:Oさん、よろしくお願いいたします!5周年記念ムービーはOさんの企画とお聞きました。『雀魂』5周年記念ムービーの制作経緯について教えてください。
よろしくお願いいたします!
5周年という節目に映像を制作し、ユーザーの皆様にお届けしたいという話は部内で挙がっていました。2023年の5月くらいの話です。ただどのような映像にするかは、そのタイミングでは決まっていませんでした。
ちょうどそんな折に、MANAA ANIMATIONさんとお話をさせていただける機会があり、お互いに新しい挑戦をする機会を探していたことがわかったんです。MANAA ANIMATIONさんの制作する美しい映像はこれまでもずっと注目していて、ぜひご一緒したかった。そこから私が企画書を書いたのが始まりです。
――:5周年記念ムービーを担当するにあたって『雀魂』を改めて見つめ直したと思います。そんな中で反映されていった内容はありますか。
『雀魂』のリリースから5年間応援していただいたユーザーの皆様への感謝をお伝えしつつ、弊社のテーマである「たくさんの面白い」をお伝えすること、このふたつを届けることが今回のムービーの最大のテーマと考えていました。
こちら側のテーマ設定をMANAA ANIMATIONさんへお伝えしたところ、すごく乗っていただけて、さらに「応援(エールを送る)」というテーマ設定を加えたいというご提案をいただきました。
『雀魂』というゲームは、いろいろな方がノウハウの動画をあげてくださっていたり、参加型のライブ配信をしてくださっていたりと、互いに成長を楽しむ場があります。また、公式戦や学生麻雀大会などを通して、自分以外のプレイヤーの応援をするという機会もあります。ちょうど制作の初期のころ、「雀魂ファン感謝祭2023冬」の開催もありました。会場でユーザーの皆様は楽しそうに卓を囲んで『雀魂』に触れていただいている様子を見ました。
アプリゲームという場でプレイする様子を見て、応援するという楽しみ方もできるということが『雀魂』の特徴ということに気付づいたんです。その経験が今回のムービーのストーリーに込められています。
――:新しい挑戦をする時には、反対も含めて様々な意見が出そうですね。
そうですね。MANAA ANIMATIONさんの得意とされているテイストは、これまでのYostarのテイストとは異なる作風なので、部内で議論はありましたし、運営チームや開発会社も含めて、この節目の「挑戦」という強い想いを理解していただく必要がありました。今回のテイストに決まった際は、みんなから色々なアドバイスをもらっています。部署内には経験豊富なアニメーションプロデューサーがいるので心強かったです。
――:ムービーの制作を進めるにあたって、Oさんはどんな関わり方をしていったのでしょうか。
企画書の作成後、テーマソング担当の選定とオファー、構成の確認、MANAA ANIMATIONさんとのやり取り、キャスティングの提案など担当しています。また『雀魂』がベースになっているので、ゲーム要素については社内の各部署にお声がけをさせていただき、素材の提供の協力をいただきました。
――:担当領域はかなり多岐に渡っていますね。5周年記念ムービーの見所や魅力を教えてください。
MANAA ANIMATIONさんが制作してくれた美しい映像、『雀魂』にちなんでお声がけさせていただいたキャストの皆様の演技、Guianoさん作詞作曲の雀魂の世界に沿った楽曲、音楽に合わせてゲームの楽しさを届けてくれるこはならむさんの歌声、どれをとっても今回の周年記念ムービーにとって欠かせないものです。
関わっていただいた皆様それぞれが最大限の力を発揮して、込めていただいた要素すべてがこの作品の魅力になっています。
――:最後にユーザーのみなさまへの一言をお願いします
5年という歳月を経て、なおユーザーの皆様のご支援をいただいていることはとてもありがたく、これからも楽しさをお届けできるようスタッフ一同引き続き力を注いでいきます。
ぜひ繰り返しご覧いただいて、楽しんでいただければと思います。
――:ありがとうございました!
【雀魂5周年記念ムービー『かわらないもの』】
▼ストーリー
雀魂を通じて知り合った大学生4人。
笑って、はしゃいで、冗談言って……時間を重ねるほど、楽しみが増えていく日々。
そんな4人にも、未来に向き合わなければいけない瞬間が訪れる。
「またいつもの時間に友人戦な」
それぞれが違う景色を見るようになった今でも、別れ際の約束は覚えている。
いつでも雀魂で集まろう――。
▼メインキャスト(順不同・敬称略)
島﨑 信長、山根 綺、榎木 淳弥、寺島 惇太
▼テーマソング情報
こはならむ『ひとりじゃないんだ』
Vocal:こはならむ
Lyrics, Music & Arrange:Guiano
Mix:D.O.I. (Daimonion Recordings)
アニメーション制作スタッフ情報
▼監督・コンテ・キャラクターデザイン・演出・総作画監督 asano66(敬称略)
▼制作 MANAA ANIMATION
MANAA ANIMATION(マナア アニメーション)はスタジオ内外問わず多様なクリエーター、スタイル、ワークフローを組み合わせながらアニメーション映像を制作するFLAT STUDIO所属のアニメーションチーム。