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【Yostaff!! Vol.3】「好き」を仕事に――国費留学で来日したオタク、Yostarで映像制作に励む

韓国生まれでニュージーランド育ちのLさん。

Lさんはクリエイティブアート部(CA部)の映像チームに所属し、運営中のタイトルの映像制作をしています。高校時代に日本のアニメや同人文化にはまり、日本の大学へ留学。大学時代はアニメーション研究会でのアニメ制作や、ゲーム会社のアルバイトでLive2Dを使った映像制作。個人では音楽制作など、学問以外にも精力的に活動をしていました。

Yostarで働くスタッフのリアルな声をお届けする連載企画「YoStaff!!」の第3回。

「好きなものを広めたい」を信条とし、映像制作に取り組むLさんにYostarでの生活を聞きました。

ぜひご覧ください!

株式会社Yostar クリエイティブアート部 Lさん 2020年入社

日本のアニメ・ゲームへの「ドハマリ」が、クリエイターへの第一歩

――:ニュージーランドから来日したきっかけを教えてください。

L:高校の日本語の授業で先生が流してくれたアニメや、当時熱中していた日本のゲームの影響がとても強かったです。特にアニメの『フルメタル・パニック』にはハマりましたね。それを皮切りに、短期間に大量のアニメを鑑賞したのですが、なかでも一人のクリエイターがほぼ個人で作り上げた同人作品に、震えるほどの感銘を受けました。
「こんなプロ級のものを一人で作り、それを世界中に届けられるんだ」と感激して、「自分もいつかクリエイターになりたい!」と心に誓ったんです。

そんな経験をしてから、どうしても日本に行きたかったんですが、ニュージーランドから日本の大学を受験するのはハードルが本当に高いんです。

――:どういうルートがあるのか、全く見当がつかないです(笑)

L:当時あったセンター試験を日本に受けに来るという選択肢がありました。ただ親はアメリカの大学に行ってほしかったので、日本に行くことを許すわけもなく(笑)。

残る選択肢がニュージーランド現地で申し込める国費留学だったので、必死に勉強してチャンスを勝ち取り、ようやく来日することができました。

――:オタク心で国費を勝ち取ったんですね(笑)。大学ではどのような分野を学んでいたのでしょうか。

L:工業系の大学に入学して、材料工学を学んでいました。大学ではアニメーション研究会に入って撮影を学んだり、ゲーム会社でアルバイトをしたり、音楽を作ったりと、どっぷりと制作作業に浸かった楽しい日々を送っていました。

――:学生時代からゲーム会社に所属していたんですね。

そのゲーム会社では、アニメーターとして入社したんですが、社の方針で「Live2Dを使えるようになってくれ」と言われたんです(笑)。当時はアニメーターが自分しかいないこともあって、それはそれでかなりの修羅場でもあったんですが、時間を作って必死に覚えました。その分いっぱい成長はしたと思います。大学卒業後、そのままアルバイト先のゲーム会社に就職しました。

――:その後、なぜYostarへ入社したのでしょうか。

L:ビザの関係もあって転職を考えていた時期に、ちょうど『アズールレーン』をプレイしていたんです。その時は1ユーザーとして「Yostarはユーザーとの距離が近く、オタク心をとても理解している会社」と認識していました。そんな経緯からYostarには強い憧れがあったので応募を決めました。Yostarは、就労ビザ取得支援があったのもありがたかったです。

――:面接での思い出はありますか?

L:想い出深いのは、1次面接ですね。提出したポートフォリオの話はもちろんですが、『アズールレーン』に登場するKAN-SENの話や、趣味の話でかなり盛り上がったのを覚えています(笑)。

――:その光景はすごく想像がつきます(笑)。

やりたいなら手を挙げちゃえばいい

――:Lさんの所属部署であるCA部はどのような部署でしょうか。

L:CA部は、Yostarが運営しているタイトルのプロモ映像や広告などの制作を担当しています。自分はCA部の中の映像チームなのですが、その名の通り、PVやCM、MVなども作っています。映像チームには実写映像を制作するチームもいます。

――:どのような業務を担当されていますか?

L:僕はYostarが運営しているタイトルのキャラクターPVやキャラクターソングのMV、各タイトルの周年タイミングで公開している「振り返り動画」なども、これまで担当してきました。他にもコラボCMなど、タイトルを問わず臨機応変に制作しています。

――:特定のタイトルだけを担当するというわけではないのでしょうか?

L:各タイトルへの理解は重視しつつ、得意とするデザインや制作媒体を考慮して担当者が選ばれています。

映像制作以外にも、アニメのコンポジット(合成)作業を手伝ったり、エイプリルフール企画の際にはPV担当兼ディレクターのような立ち回りをしたこともあります。
また、部署を越えた助け合いとして、職務外の業務を行うこともありますね。例えば、海外クリエイターとMTGをする際の通訳(英語・韓国語)なんかがそうです。

Yostar全体の傾向だと思うんですが、やりたいことがあるなら、手を挙げちゃえば任せてもらえることが多いという印象です。

――:仕事の進め方や、チーム内での連携についても教えてください

L:以前は案件の9割を一人で完結させて、ディレクターなどからフィードバックをもらう流れでした。ですが最近はチーム内にディレクターが増え、コミュニケーションを取りながら共にクオリティを高めていく体制に移行中です。時にはディレクター側から構成案が出ることもあり、お互いに意見を出し合いながら制作する機会が増えましたね。

もちろん”部内コミュニケーション”という名の雑談もあって、僕はひたすらオススメのアニメや漫画を紹介しています。「これは全人類に見てほしい!」という想いが我慢できないので(笑)。

――:映像を作る際、特に意識していることはありますか?

L:新キャラだったり既存キャラだったりのプロモーションをするときは、まずはキャラ一人ひとりのバックストーリーをちゃんと汲み取るところから始めます。単にキャラの見た目などの表面的な情報で一時的に目を引くものだけではなく、見た人全員がこの子のことを好きになって欲しい。そして、既に好きだった人には好きでいて良かったと思ってほしい、という気持ちでデザインや構成を考えます。

こだわりで言うとゲーム内ではイベント内容によって、新キャラが複数人登場することもあります。同じイベント内なので、1つのデザインを使いまわしても良いんですが、キャラによってアレンジを変えたりと、様々な調整をしています。

そういった過程を経て制作した動画に、ユーザーさんが「泣いた」なんてコメントをしてくれるのを見ると、自分の役目を果たせた気分になりますし、僕も泣くことがあります(笑)。

いつも「本当にありがとうございます」という気持ちです。

好きなものに囲まれている環境が一番集中できる

――:Lさんのデスクですが、かなりの情報量ですね……!

L:周囲からは「ポップアップストアか?」「働く気があるのか?」なんて散々な言われようですが(笑)。自分で塗装したガレージキットのフィギュア、レトロゲーム機、格闘ゲームのコントローラーなど、好きなものに囲まれている環境が一番集中できるんです。

――:音楽に精通していることもあって、机にヘッドフォンやイヤホン、アンプなどのオーディオ機器が充実しているんですね。

L:会社と在宅勤務用の機材はそれぞれ分けているんですが、社内だとさすがにスピーカーで音が出せないこともあって、ヘッドホンアンプをメインに、機器を揃えています。もちろんこのヘッドフォンアンプも部内で広めています(笑)。

――:こうなると自宅の様子も気になります。

L:自宅には楽器や音響関連の機材などがあります。あとレーザーディスク(※1)とブラウン管、PC98(※2)の実機などがあります。

(※1)1980年代〜90年代において使用された直径30cmの映像再生用の光ディスク。同時期に存在したビデオテープより高画質とされている

(※2)過去日本国内で普及率が高かったNECのパソコン規格。全盛期は日本国内で流通していた市場の9割を占めていたと言われている。

――:LDにブラウン管とPC98!?

L:LDをブラウン管で、PC98も当時のもので当時のまま楽しみたいんです。LDが発売されていた頃の映像は、4:3の正方形に近い画角が主流で、ディスプレイもブラウン管でした。PC98も同じようにアナログRGB出力の環境で体験したかったので、当時に近い環境で揃えたんです。しかもこのモデルはMS-DOS(昔のOS)でゲーム音を鳴らすための音源が、最初から搭載されているんです!

――:強いこだわりを感じます(笑)。

制作に利用するのは「Adobe After Effects」とDTMソフト?!

――:業務で使用しているソフトウェアについて教えてください。

L:作業の9割はAdobe After Effects(AE)です。編集が発生する時やAEが重い時だけPremiereを使い、イラストを動かす際はLive2D、MA(整音)を自分でする際にはCubase(※3)を使っています。

(※3)音楽制作ソフトウェア

――:Cubaseも利用するんですね。

L:プライベートで音楽制作をしていることもあって、専用のソフトウェアを使うより、使い勝手がよくわかるんです(笑)。

だからそういう意味では、もう欠かせないソフトウェアですね。自身の制作ではこれまで培ってきたノウハウが活かされていると思います。

――:様々な制作を経て、今の環境と経験を築いてきたことがよくわかりました。Yostar社内、ひいては自身の目標があれば教えてください。

L:「自分の好きなものを広めていきたい」というスタンスはずっと同じです。ジャンルを問わず様々な制作に関わり続け、見てくれたユーザーさんに楽しんでもらいたいです。

――:ありがとうございました!


今回は、クリエイティブアート部 映像チームのLさんにお話を伺いました。

ニュージーランドからの国費留学、そして独自に築き上げたレトロな趣味環境など、Lさんの「好きなもの」に対する並々ならぬ情熱と探求心が、日々の映像制作の礎となっていることが伝わってきました。「見た人が好きになってほしい」というキャラクターへの深い愛情は、まさにYostarが大切にしているユーザー目線の表れではないでしょうか。 

次回の「Yostaff!!」も楽しみにしてお待ちください!

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