【学生雀士、打ちたい盛り】Vol.1 「学生雀魂杯」史上初の連覇は中学生! 家族や学校の支えと真っ直ぐな闘志に迫る親子インタビュー

オンライン麻雀ゲーム 『雀魂-じゃんたま-』 が協力し、一般社団法人「学生麻雀連盟」が主催する学生向けの大会「学生雀魂杯」(旧:雀魂杯 学生麻雀選手権)。昨年は全国から2000人を越える学生が参加し、激戦を繰り広げました。
そんな多くの学生がしのぎを削る本大会において、中学生にして史上初の「連覇」を成し遂げたのが、おしゅし818選手です。
「雀魂杯 学生麻雀選手権 2024-2025 U-18北場」(以下、雀魂杯 2024-2025 U-18北場)での初優勝時は、まだお母様よりも身長が低く、自分のスマートフォンすら持っていませんでした。
それから1年。短期間で靴のサイズが合わなくなるほどの成長期を迎え、ぐんぐんと伸びた身長がお母様を追い越したころ、おしゅし818選手は「雀魂杯 学生麻雀選手権 2025-2026 U-18北場」(以下、雀魂杯 2025-2026 U-18北場)で見事連覇を果たしました。
圧倒的な実力で見る者を沸かせた裏側には、どんな思考やドラマがあったのか。そして、麻雀に打ち込む我が子をご家族はどう見守ってきたのか。
Yostar Plusの新連載企画「学生雀士、打ちたい盛り」では、麻雀で活躍する学生をご紹介します。
ぜひご覧ください!
麻雀のきっかけは姉

――:本日はよろしくお願いします。まずは、おしゅし818選手が麻雀、そして『雀魂』に触れたきっかけを教えてください。ご家族の影響があったのでしょうか?
お母様:よろしくお願いします。実は、家族の中で最初に『雀魂』を持ち込んできたのは娘(おしゅし818選手の姉)なんです。娘がVTuberの方の配信や「神域リーグ」に興味を持ったのがきっかけでした。その当時、息子は小学6年生か中学1年生くらいだったと思います。娘が最初にやり始めて、「お母さんもできるならやりなよ」とパソコンにもインストールしてくれました。家族3人それぞれの機器で『雀魂』を打ち始めたのがきっかけですね。我が家が渋谷ABEMASのファンでMリーグを見ていたことも、後押ししてくれました。
――:お姉さんがきっかけだったんですね! 中学校の友人同士でも麻雀は流行っていたんですか?
おしゅし818:まず自分がやり始めて、周りの人たちに教えていきました。始めた頃は、同級生に麻雀ができる子はいなくって…。だから友人たちに「このアプリ入れて」ってお願いして広めていきました。
――:伝道師だったんですね(笑)
お母様:そうなんです(笑)。息子の友人たちが超秀才ばかりだったのもあって、みんなですぐにルールを覚えました。「学生雀魂杯」の優勝賞品として送られてきた中にAMOSさんの麻雀専用座卓JANWAY AMOS COMPASSセットと『雀魂』オリジナル麻雀牌があったんです。それを知った友人が「遊びに行かせて」と家に来て、リアル麻雀で遊んでいる姿は微笑ましかったです。
「校長先生も見ていた」職員室を巻き込む快進撃

――:中学生でU-18の麻雀の大会に出場・優勝となると、学校の先生や周りの反応はどうだったのでしょうか?少し驚かれませんでしたか?
おしゅし818:最初学校では自己紹介シートの「好きなこと」の欄に「麻雀」って書いていたこともあって、中学2年時の担任の先生には伝わっていました。あえて麻雀好きを自分から言いふらしはしなかったんですが、無理に隠しもしない、くらいの感じで生活していました。「学生雀魂杯」で優勝したあとも、友人からは「おめでとう!」「めっちゃすごいじゃん!」ってLINEのメッセージがたくさん来て、嬉しかったです。
お母様:実は、その担任の先生が本当に麻雀が好きな方だったんです。最初はある程度内緒にしてくれていたはずなのに、息子が優勝した途端、職員室で「バーン!」と発表しちゃって(笑)。そうしたら、なんと校長先生も麻雀好きで、「学生雀魂杯」を見てくれていたことが判明したんです。登校したら先生たちから「見たよ!」ってすごく言われたみたいで。
――:先生たちも応援してくれていたんですね。
お母様:本当に環境が良かったと思います。中学2年時の担任の先生との懇談会なんて、将来の話とか学業の現状について話をするはずなのに、先生から「麻雀プロになりたいの?」とか「麻雀の専業プロになるまではかなり難しいから、副業ができない環境は辞めておいたほうがいいよ」なんて、遠い未来の話ばかりしていました(笑)。家族以外に、自分のやっていることを理解して分かってくれる大人が身近にいたのは、息子にとって大きかったですね。
1年で顔つきも変化。母が見守る「成長」

――:そして史上初の「連覇」を成し遂げるわけですが、初優勝時の「雀魂杯 2024-2025 U-18北場」とそれ以降で、対局時の様子に違いはありましたか?
お母様:もう、全然違いました。「雀魂杯 2024-2025 U-18」シーズンの予選・本戦時は、完全に「壁に向かって」打ってたんです。誰にも見られないように、一人で集中するオーラを出して、家の中で壁を向いて対局していました。壁ですよ?
だから私たちも「あ、やってるな、近づかないようにしよう」と。 それなのに、「雀魂杯 2025-2026 U-18北場」の本戦の時なんかは、余裕そうに打ってたんですよ(笑)。
――:U-18北場の王者としての余裕がにじみ出ていたような雰囲気だったのでしょうか(笑)
おしゅし818:実を言うと「雀魂杯 2025-2026 U-18北場」の本戦は逆に緊張しすぎて、ありとあらゆる方法で気を紛らわせてました。傍目から見たら余裕そうに見えていたのかもしれませんが。
お母様:こっちとしてはこれまでの緊張感は全く伝わってこなかったので、「まあさすがに2回目の決勝進出はないなー」なんて思っていたら、「えっ、勝ち上がったよ」とサラッと言われて本当にびっくりしたんです。
おしゅし818:自分でも正直行けるって思ってなかったんです。本戦の途中で、ひどい負け方をしていて「あ、これ勝ち上がるのは無理だ」と。でも、たまたま同じ卓にいた方が周りから点数を吸い取ってくれて、自分は被害を受けずに勝ち上がれました。完全に運が良かったです。

――:2回目の優勝となった「雀魂杯 2025-2026 U-18北場」の最終戦、東1局での打牌が非常に印象的でした。トップ目であるにも関わらず、あえて危険牌である「六萬(ローワン)」で勝負しましたが、あの時考えていたことを教えていただけますか?
おしゅし818:もう、純粋にアガりたいから「押さなきゃ」という気持ちでした。当たる確率は40%くらいあると思っていましたが、あの巡目で、自分の手牌の価値がかなり高かったんです。もし自分の手牌に安全牌がたくさんあったとしても、あの状況なら絶対に降りてなかったと思います。
――:大人でも足がすくむ場面ですが、その真っ直ぐな闘志が強さの秘訣になっていそうですね。最近の打ち筋に変化はありますか?
おしゅし818:最近は「麻雀は押した方が強いな」と思うようになりました。降りていて勝てなかった時が一番悲しいんです。リーチで降りて、ツモられまくってラス(最下位)になった時に「どっかで押してたら勝ててたんじゃないか」って。 だから今は、早い巡目のリーチに対しては、アガリ牌が1枚でもありそうで相手の待ちが悪そうなら粘って押すようにしています。ただそのせいで痛い放銃が増えて、最近は“凄く幼い麻雀”になってる気もします(笑)。
――:一周回ってその考えに行き着いたとすれば、とても大人の考え方にも思えます(笑)。そう考えると、「雀魂杯 学生麻雀選手権 2025-2026」ALL LASTの際に取材で初めてお会いしたときから身長が伸び、顔つきもグッと大人になりました。
お母様:昔の配信を見返すと、1年前とは顔つきが全然違っていて、大人になってきたなと感じています。麻雀の細かい理論はもう私にはついていけませんが、本人が本当に良く考えて打ち込んでいることは、そばで見ていてとても伝わってきます。
そしてこっそり応援する父

――:常に順風満帆だったわけではなく、「雀魂杯 2024-2025 U-18」シーズンでは麻雀以前の問題で敗退という悔しい経験もあったと聞きました…。
おしゅし818:はい。自宅の回線の状況が悪くて、本戦が始まってしまっていたんです…。「学生雀魂杯」のスタッフの方が電話をかけてくれていたようなんですが、取ることもできずで、連絡ミスが重なったことで、結局は失格という形になってしまいました。
お母様:あの時はもう、負のオーラが全身から出ていましたね(笑)。「誰も近づくな」みたいなオーラが出ていて、主人も含めて家族全員、ただそっとしておくしかありませんでした。でも、問題が明確だったからこそ次に切り替えられたんだと思います。
原因だった家の回線はすぐに見直しましたし、落ち込んでいた息子のメンタルも時間が解決してくれて、ちゃんと次の大会に自分でエントリーしていたので。
――:お父様は麻雀をされるのですか? これまでの活動をどう見ていらっしゃるのでしょうか。
お母様:主人は自分で打つことはありません。私が「学生雀魂杯」の決勝で東京のスタジオに同行した時も、じっと座っているのが苦手な人なのでお留守番になりました。でも、今は息子が出ている私設リーグの結果を密かに全部チェックしてるんです(笑)。「今日は試合だよね」「今、最下位らしいよ」とか、わざわざ私に教えてくれます。息子には直接話さなくても、すごく気にかけて応援してくれています。


――:さきほど「渋谷ABEMAS」の大ファンという話がありました。歴代王者やVTuber、プロ雀士が交えるチーム戦「雀魂杯 学生麻雀選手権 2025-2026 ALL LAST」では、多井隆晴プロと同卓されました。
お母様:そうなんです。私たち家族にとってはもう最高の場所でしたね。ただ、出場にあたって息子は少し悩んでいたんです。憧れの多井プロに自分の対局を「解説してもらう幸せ」をとるか、それとも「一緒に卓を囲んで戦う幸せ」をとるか。
――:究極の選択ですね!
おしゅし818:結局「多井さんと直接戦いたい」って直訴しました。対局することが出来て良かったです。
お母様:本人にとっても本当に幸せな経験になったと思います。
麻雀をずっと続けたい

――:お母様としては、今後おしゅし818選手がどう成長して欲しいなどの理想はありますか?
お母様:家族としては、将来こうなってほしいという理想は全くありません。ただ普通に育って、自分でやり始めたことを最後までやり遂げてくれたらと思っています。麻雀も本人が好きで考えてやっていることなので、とにかく楽しく続けてほしいですね。
――:ありがとうございます。最後におしゅし818選手の麻雀との向き合い方、今後の目標についてお聞きしたいです。
おしゅし818:麻雀との向き合い方ですが、僕は今まで色んなゲームをやってきたんですが、熱が入りすぎると、冷めるのも早いんです。「一番上(絶対に届かないようなトップ層)」を見て、届かないと感じた時に「やる意味あるかな」って、諦める理由になっちゃって。
――:強さを求めるあまり、上を見すぎて苦しくなってしまう?
おしゅし818:はい。麻雀も伸び率が見えなくなった時に、辞めたくなっちゃうのが怖いんです。だから、ただ「勝つ」ことだけじゃなくて、楽しむっていうのを忘れないようにしたい。麻雀はずっと続けたいから、楽しさを持ち続けた状態でやっていきたいです。
その上で「学生雀魂杯」で連覇を続けたいです!
――:本日はありがとうございました!
第7期『学生雀魂杯』南場決勝が8月2日(日)開催!

小学生から大学院生まで、若き雀士たちが数々の熱いドラマを生み出している「学生雀魂杯」。次なる舞台となる第7期『学生雀魂杯』南場の決勝戦が、8月2日(日)に開催されます!
南場は、スピーディーかつ高打点が飛び交いやすい「三人麻雀(三麻)」ルールでの激突。今回の決勝戦も各カテゴリーで見逃せない対局が目白押しです。
U-12部門には前回東場で準優勝しためんだこ0709選手の双子の姉・しろまる0709選手が出場します。
またU-18部門では、東場王者のkonro_85選手が二大会連続で決勝へ進出し、連続優勝を狙います。
さらにU-25部門は、舞台に立つ全員が決勝初進出。初のタイトル獲得に向け、卓上で熱い火花を散らします。
第7期『学生雀魂杯』南場の熱戦の模様は、8月2日(日)12時よりYouTubeにて配信されます。お見逃しなく!

▲今シーズンの「学生雀魂杯」東場の様子はこちら▲

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